将来、何をして生きていけばいいのか。
人生で絶えないもの、悩み。仕事と生活と顔面突き合わせて頭を使うことをやめたくない。悩める僕たちのそばにいてくれる本がここにあります。
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布団の中から蜂起せよ
¥2,200
SOLD OUT
"生きていることが苦しいか?この世を憎んでいるか?この世の変化を望みながら、その兆しすら見えない現状に失望しているか?布団の上で動けないまま、特に見たくもないSNSだの天井だの毛布の裏側だのをえんえんと眺め、自分でも正体のわからない不安をやり過ごしているか?あなたにもしそのような経験があるなら、この本はあなたのためにある。あなたがこの本を必要としなかったとしても、この本はあなたのためにできている。いわば本書は、一方的にあなたを待っているのだ。開きっぱなしの扉、飲める水の湧く静かな沼、あるいは誰もいない湖畔のベンチとして、今ここに存在しているのである。あなたは来るかもしれないし、来ないかもしれない、来たとしても関心を持たずに通り過ぎてしまうかもしれない。だからこの待機は、私からあなたへの祈りに近い。"(『序章』より) 安倍首相が暗殺されてからというもの、アナーキズムがなんなのかわからなくなっている。積極的に肯定してくれるような人もいない。それは自分のやるせなさをただ投げているだけなんじゃないですか、と言われればまあそうかもしれない。 革命って一体なんだろうか。世界が変わる、という願望が叶えられるのをただやんわり期待しているだけなのか。 ポップなアナキストアイコン、栗原康さんの本をしばらく店に置いていた。俺がコロナにかかった時、お見舞いの手紙を送ってくれたことがある。その栗原さんを、高島さんはこき下ろす。 "栗原はフランスのメーデーのデモを中継で見物しながら、以下のように述べている。「ちょうど燃えさかるマックのまえを、わかいネエちゃんがバナーをもっていたので、「あのバナーにはなんてかいてあるの?」ってきいたら、友だちがこうこたえた。「フェミニズムはおわらない」。やべえ、意味不明だ、メチャクチャである」。賃金をはじめとする労働者の待遇の問題と女性差別は密接に結びついており、メーデーで「フェミニズムは終わらない」というプラカードを掲げることは何ら「意味不明」ではない。この文脈を理解していない、あるいは無視しているとすれば、それは悪質なフェミニズム軽視ではないだろうか。" 栗原さんは、単に気持ちよさを追い求める個人主義者なだけであって、あとは単にメチャクチャを好むカオシストなだけなんだろう。でも実際明確なイズムのために走っていることが革命ではないらしい。 あー、わからん。とりあえず当面の目標は本で食っていくことです。しかしながら現状そんなこと言ってられないし本を売ることでちゃんと生計を立てている人は、本当に少ない。自分が身をおいているこの世界も、何かしら革新が必要なんだと、そう思う。みんな就活しているから、とりあえず取次の口コミみてみたんだけど「斜陽産業」とか「傾いてるのに上層部に緊張感がない」だの、全くそそらないことばっかり書かれている。こんなんだから本がおとなしい趣味とか丁寧な暮らしとか言われて見向きもされないんだ。本の世界っていうのはほら、カオスで、力強くて、こういう根暗にも選択肢を与えてくれるような、そういう世界なんだ。だからこそこういう本を手にとってよかったなと思う。
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嘔吐
¥2,090
SOLD OUT
こんなこと本屋として言っちゃあいけないのかもしれないけど、生きていくために大切なことって論理とかじゃねえ時もあると思ってる。これはまじで。時代も、論理も、力も、言葉も、何もかもぶっこえた先にある何かにたまに僕たちは出会ってそういうものが自分を作ってく。それが生まれたのが令和だろうが平成だろうが昭和だろうが作ったやつが若者だろうが年寄りだろうが赤ちゃんだろうがそんなのもどうでもいいんだ。そんなものより大切なものがその中にはあるんだ。理由はわかんないけど、僕の頭の中にある大切なストーリーが全然何年経っても消えやしないんだ。それが間違ってても正しくないって誰に言われても僕の心を掴んで離さない文章ってのが存在するんだ。だからさ、僕はその離さねえ何かを大切にしておくよ。 ってことを最近感じてて、こんな本を入れてみました。サルトル、『嘔吐』。 いや、実存主義て笑みたいに思ってんでしょ?そうだよ! 実存主義だよ! あの構造主義とやらに完膚なきまでにやられたあの実存主義!でも、僕サルトルが好きなんだ。三島が嫌いと言っても僕はサルトルが好きなんだ。彼が言いたかったことは、さ、もちろんその論理は哲学の上では間違ってたんだろうけどさ、難しいことはわかんないけど僕たちは何にでもなれるってことだ。 主人公は、いろんな既存のものが僕たちの前にあって、それがそこにあるってことに耐えられなくなった時、吐き気がした。 君だってそうだろ?耐えられないんだろ?生まれてきた意味って何だ?自分っていう存在って何だ?自分が生きる意味なんてないのかもしれない、こんな吐き気がするような秩序だらけのクソみたいな世の中で自分は意味を残せているのか?くそ、わかんねえ、全然わかんねえ。わかんねえけど考えて、どうにか答えを探してみる。なんかすげえ問題な気がしてさ、何かに流されてばっかの僕が変われる気がするんだ。 実存は本質に先立つ わかんねー なんちって、よろしくお願いします
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NEUTRAL COLORS 第4号
¥2,970
SOLD OUT
【NEUTRAL COLORS 4 予約開始】 待ちに待ったニュー・カラー、1年ぶりの最新号。 この手に紙を持つ喜びを思い起こさせてくれる孤高のインディペンデント雑誌。綺麗事の金太郎飴メディアとは一線を画す真っ直ぐで感動的な紙面。 これは"持っておくべき雑誌"です。全世界5000部限定ですのでお早めに。 第4号は「仕事」特集。 「仕事とはなにか?働く意味は?」という根源的な問いとともに、ベーシックインカムの可能性を探求しながら取り組んだイシュー。 まずは自分が「雑誌を仕事として継続していけるか」を探りに、ベルリンのブックフェアとアムステルダムのパブリッシャーを訪ねる。ヨーロッパ及び世界流通へと、飛び込みえいぎの結果やいかに。 美濃和紙の工房に"臨時で"弟子入りし、オリジナル和紙を漉き込む。 福島の故郷に戻り人生を模索する女性、空飛ぶ車を開発するテック企業、消えゆく文字の仕事「写植」を記憶し、落選中の政治家にフォーカスする。障害を持つ人が働くほんとうの意味、宮大工が思考する木と石の建造物。 アリ植物の夢を見て、シンガポールのインディペンデント出版に触発される。 校正という仕事の裏側、写真家が養蜂に見る"脱成長"への道──。 NEUTRAL COLORSならではの手刷り感溢れる印刷、泣きたくなるくらい正直でないめんに刺さるテキスト、雑多でページをめくるたびに驚きがあるデザイン。 紙でしか味わえない雑誌体験がここにあります。 ___________________________________ ・予約方法:①DM ②BASE ③店頭 ・予約期限:3月20日(3月25日発売) ・お渡し:どの受付方法でも①発送 ②店頭受取 をお選びいただけます。入荷次第日時をお知らせします。 ご予約、お待ちしております。
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本だったノート
¥880
SOLD OUT
「本だったノート」は、古本としても販売できず廃棄される運命にあった本を生まれ変わらせたノートです。 紙面には本だった名残として活字が見えることも。また表紙のグラデーションは廃インクの自然な発色で刷られ、これらがノートに個性をもたらします。世界に一つしかない、文庫本サイズの可愛らしいノートになりました。 このノートを作ったのは長野県で本のオンライン買取を行なっているバリューブックスさん。ABCは勝手に「古本界の裏ボス」と呼んでいます。というのも、1日に2万冊もの本を全国から買い取っているからです。しかしながらそのうちの半分、1万冊は買い取れずに古紙回収へとまわっているそうです。そこで作られたのが「本だったノート」。詳細は以下のリンクへ。 https://www.valuebooks.jp/endpaper/11189/
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たやすみなさい
¥2,200
SOLD OUT
もう一軒寄りたい本屋さんがあってちょっと歩くんやけどいいかな この一句が大好きなんです。 日常にある幸せを愛している人を、僕たちも愛したいじゃないですか。 そして愛すべきそんな日常の幸せを気づかせてくれる短歌集がここにあります。 僕はこの短歌集読んだら、小学生の頃の放課後を思い出します。秋の、夕焼けをみて、少しだけ寒いねというような、そんな日を思い出すんです。
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街場の天皇論
¥1,650
SOLD OUT
内田樹の、街場シリーズ。うちでは街場の天皇論を届けます。いま、何かと天皇について考えることが多い。俺天皇主義者なんだよねー、と思っていても、大きな声でなかなか言うことが憚られる。いや、言ってもいいんだけど、ね。これって拡大すると、俺日本好きなんだよねー、とか日本って最高!とか、そう言うこともなかなか言いづらい世の中になってきた。なぜか。天皇って他の国にも稀に見ない制度で、私たちと同じ人間のはずなんだけど、確かに違う。天皇に好感を持つことって、果たしていいのだろうか。ダメなことなんてないんだろうけど、愛国者だ、何で叩かれないだろうか。 そしてどうしても僕が考えてしまうのは、三島由紀夫。君たちが一言でも天皇と言えば、私は君たちを支持するのだ、という東大論争の際の一言。彼の真髄は今の私たちに何がつながるだろうか。 いま、街場は天皇に対してどう思っているのか。 今一度日本について考えてみるきっかけになれば。
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他人のセックスを見ながら考えた
¥924
SOLD OUT
なんじゃこのタイトルは、と思って手に取ってみたらなんと面白い。本書は元エロ本で連載をしていたと言う女性が作家だ。こんな女はすぐヤレる!と言う記事を書いていて、街中の女性たちのエロいインタビューを書いていた、そんな作家だった。 本書で彼女は男性がよく利用するような風俗店、ビデオショップ、おっパブ、パンチラ喫茶、キャバクラ、ドール専門風俗、テレクラ、AV...そういったものを女性という目線で観察する。性風俗産業は男性メイン、男性の需要に応えたものがほとんどだ。それって実におかしなことで、一つ一つの産業を見てると男の自分としてみても笑えてくるようなものまである。ああ、男って馬鹿なんだな、、、でも、読み終わった後に訪れる疑問はそれだけで終わらない。 それぞれの産業を詳しく見るとみえてきた、男と女の本質的な違いと、男女同士のすれ違いについて考えてしまうのだった。 正しい男女平等とは、なに。 うちで何度も入荷しては売れる、激推し本です。
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ミュージシャンはなぜ糟糠の妻を捨てるのか?
¥947
SOLD OUT
夢はあるだろうか。その夢を応援してくれてる恋人がいたら。自分が挫折しそうな時、貴方には才能があるからもう少しだけ頑張ろう、と囁いてくれるそんな恋人。自分が売れて、その恋人と結婚したらなんだかうまく行かなくなって、望んだのはこういうことじゃないって言われて、別れてしまった。 これってミュージシャンだけの話じゃない。 糟糠の妻とは、若く、苦しい時を共にした妻のこと。 彼らがそんな妻を捨てた理由から、自分の恋人との付き合い方を見返してみては?
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シティポップとは何か。
¥2,695
じわじわと訪れたシティポップブーム。新しいものからリバイバルまで街中を歩けば流れ出し、ついつい踊り出したくなる。シティポップについて詳しいことは一種のファッション的知識とも言える。さて、今そこでシティポップを聴いている君、シティポップって何だ?
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私語と
¥1,870
SOLD OUT
独特な歌詞の世界観と音楽性から若者から絶大的な人気を誇るロックバンド、クリープハイプ。主な作詞作曲を務めるのは尾崎世界観だ。彼は小説やエッセイの筆者としても広く支持されている。彼の繰り出すユニークな視点、言葉の遊び、等身大の体験は私たちの心を鷲掴みにしている。さて、そんな彼の歌詞を本にした。若者をそこまで熱中させることばは何なのか。尾崎世界観が作詞した歌詞がひたすらに並ぶ。音のついていない、でも確かに音が付いている言葉達。
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サピエンス前戯
¥2,640
SOLD OUT
私たち人類には、エロという概念がある。それって避けがちだけど文化的な暮らしを営む上で避けたらいけないテーマ。上品に、賢く、知的にユーモアたっぷりの下品な物語を描いた、長編小説集。私たちは進化を続ける。そして、それは限界があると思われているけど、それってまだ本番じゃない。わかってる?前戯にすぎない。
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菊とギロチン
¥2,420
SOLD OUT
関東大震災の直後、腐り切った社会を変えてえ、というだけで駆け抜けたアナキストがいた。親、兄弟、友達、親子、初恋の人、自分の安定した人生、そういうものに別れを告げていつも心にアナキズム、革命、いつだって今やるしかねえ。そんなある日、別の場所で、とある1人の女の子が女相撲を見て震えた。女相撲ってアナーキー、男に頼らなくても生きていけるイケてる世界。そんな2人のお話。何かしないといけない、世界を変えないといけない、そうもがいてしまう人に読んでほしい一冊。
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服を作る モードを超えて 増補新版
¥1,760
SOLD OUT
このタイトルを背負えるのはYohji Yamamotoしかいません。 (山本耀司・中央公論新社)
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女たちのテロル
¥1,980
SOLD OUT
いま、日本っていい国ですか? いやあ、別に悪い国じゃねえとは思うよ、でもまあいい国かって聞かれると俺はそうは思わねえな、まあまあだと答えざるを得ないのが大いに残念だ、 なんてガストロンジャーみたいなことを書いてしまいましたが、皆さんはどうでしょうか? この問いを考えるとどうしても思い浮かぶのは安倍晋三元首相の銃撃事件。まだ何のバックグラウンドも発表されたいない時、ただ頭に思い浮かんだのは誰かがこの政府の転覆、もしくは社会を変えたいと狙った、アナキストの行動だろうか、ということ。実際、よくやったという声がSNSでは大きく上がった。僕は、それらを見て少し悲しかったと同時に、革命、革命と言っていた自分をあまりにも無知だと感じた。 さて本書は、ふざけた政府、制度に対して自分の命を投げ打って、それらを変えてやろうと努めた女性たちの物語です。でも、彼女らがいたからこそ、世の中の何かが大きく変わったのです。その形相をご覧あれ。 私たちは、どちらが良いのでしょうか。 なんとなくまあどちらかと言えば悪いような世の中だけどそれなりにみんなうまくやってる世界か、悪いものをどんな方法でも倒さないといけないとして革命を起こすような、そんな世の中か。
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青春と変態
¥770
SOLD OUT
日本、現代美術界のトリックスター、会田誠。 彼はかつて、僕はどっちつかず、てきとーにやりたいんですよと言っていた。傑作を作ろうなんて思ってない、むしろ傑作ではないものをどうやって作るのかを考えているんです、とも。そんな彼の代表作である「犬」を解説した、「性と芸術」が先日発売され、話題となった。私も読んだが、とても面白い。しかし、ある人はその作品を性暴力作品だと非難し、ある人は彼のことをただの変態だと言う。彼の性に対する意識とそのバックグラウンドには何が詰まっているのだろう。彼の、いや、私たちの身近にある、完全に陰湿な性をこれでもかと詰め込んだ、現代美術家の小説。
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「彼女。」百合小説アンソロジー
¥1,925
SOLD OUT
「百合」とは、文学作品における女性同士の恋愛のこと。それって普通の恋愛と何が違うの?違うっていうことが差別につながるんじゃないの?、なんて、本当に言えるのだろうか。同じなんだけど、違って、違うんだけど同じなこと。豪華作家達の百合小説7つを一冊に詰めたアンソロジー。
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おあげさん
¥1,980
SOLD OUT
おあげ、ってなんかいいじゃないですか。味噌汁に入っているおあげ、きつねうどんのおあげ、いなりのおあげ、何だかすごく不思議でなくてもいいのかもしれないけどたまにどうしても欲しくなる。冷蔵庫にあると嬉しくなるし、スーパーでも買ってしまう。おつまみにしてもいいし、サラダに入れてもおいしい。何をしても美味しい。何をすれば食べたくなくなるのかわからないくらい。そんな人間に私はなりたい、わけではないけども、どうやら油揚げに魅了されたのは僕だけではないらしいです。おあげのことだらけをかいた、史上初の、おあげ本、ここにあり。レシピ、エッセイ、29編がおあげのお話です。おあげとともに、1ページ。止まらない。
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ヤンキーと地元
¥1,980
SOLD OUT
本が好きだと言う君は、ヤンキーは好きか。 ヤンキーの何を知っているのか。 あのバイクで真夜中に爆音を鳴らしながら街を駆け抜け、揉め事は拳で解決し、10代で妊娠をさせる、するような彼らだ。 さて、そんな沖縄のヤンキーたちが、先日大勢集まり、警察署を取り囲み大声をあげていた。警察官と高校生が接触し、高校生の眼球が破裂したのである。僕らだって何が正しくて何が間違ってるのかわからず、今こうして本屋をやっているわけだが、果たして誰がヤンキーのことを何も知らずに非難できるのか。 大声を出す彼らの、その声には沖縄にひそむ非常に閉ざされた社会と社会構造が伺える。 私たちの隣にある、小さい頃、裕福な家庭に育った子供は覗いたらダメだと言われてきた世界は、誰かの未来で誰かの世界だ。 本書は、そんな沖縄のヤンキー、そして彼らの生きていく未来、について言及した、彼らの記録、生活、人生である。
2022年3月糸島市前原商店街にオープン予定の4畳半書店ABC。仕事と生活にまつわるエッセイ本、ZINE。地元若手作家によるリメイク服もあります。