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布団の中から蜂起せよ

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"生きていることが苦しいか?この世を憎んでいるか?この世の変化を望みながら、その兆しすら見えない現状に失望しているか?布団の上で動けないまま、特に見たくもないSNSだの天井だの毛布の裏側だのをえんえんと眺め、自分でも正体のわからない不安をやり過ごしているか?あなたにもしそのような経験があるなら、この本はあなたのためにある。あなたがこの本を必要としなかったとしても、この本はあなたのためにできている。いわば本書は、一方的にあなたを待っているのだ。開きっぱなしの扉、飲める水の湧く静かな沼、あるいは誰もいない湖畔のベンチとして、今ここに存在しているのである。あなたは来るかもしれないし、来ないかもしれない、来たとしても関心を持たずに通り過ぎてしまうかもしれない。だからこの待機は、私からあなたへの祈りに近い。"(『序章』より)

安倍首相が暗殺されてからというもの、アナーキズムがなんなのかわからなくなっている。積極的に肯定してくれるような人もいない。それは自分のやるせなさをただ投げているだけなんじゃないですか、と言われればまあそうかもしれない。

革命って一体なんだろうか。世界が変わる、という願望が叶えられるのをただやんわり期待しているだけなのか。

ポップなアナキストアイコン、栗原康さんの本をしばらく店に置いていた。俺がコロナにかかった時、お見舞いの手紙を送ってくれたことがある。その栗原さんを、高島さんはこき下ろす。

"栗原はフランスのメーデーのデモを中継で見物しながら、以下のように述べている。「ちょうど燃えさかるマックのまえを、わかいネエちゃんがバナーをもっていたので、「あのバナーにはなんてかいてあるの?」ってきいたら、友だちがこうこたえた。「フェミニズムはおわらない」。やべえ、意味不明だ、メチャクチャである」。賃金をはじめとする労働者の待遇の問題と女性差別は密接に結びついており、メーデーで「フェミニズムは終わらない」というプラカードを掲げることは何ら「意味不明」ではない。この文脈を理解していない、あるいは無視しているとすれば、それは悪質なフェミニズム軽視ではないだろうか。"

栗原さんは、単に気持ちよさを追い求める個人主義者なだけであって、あとは単にメチャクチャを好むカオシストなだけなんだろう。でも実際明確なイズムのために走っていることが革命ではないらしい。

あー、わからん。とりあえず当面の目標は本で食っていくことです。しかしながら現状そんなこと言ってられないし本を売ることでちゃんと生計を立てている人は、本当に少ない。自分が身をおいているこの世界も、何かしら革新が必要なんだと、そう思う。みんな就活しているから、とりあえず取次の口コミみてみたんだけど「斜陽産業」とか「傾いてるのに上層部に緊張感がない」だの、全くそそらないことばっかり書かれている。こんなんだから本がおとなしい趣味とか丁寧な暮らしとか言われて見向きもされないんだ。本の世界っていうのはほら、カオスで、力強くて、こういう根暗にも選択肢を与えてくれるような、そういう世界なんだ。だからこそこういう本を手にとってよかったなと思う。

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