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現代人類学の基礎体力《ストレッチ》の『記録』 2024年6月号 キャプションー写真ー民族誌

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「民族誌の適切なキャプションとは?」という問いから始まったZINE。

作者は、学術出版社の編集者でありながら、大阪大学博士後期課程に所属し自らも民族誌を執筆する韓さん。『文化人類学』という学術雑誌の規定に、民族誌内の写真のキャプション(下部につける説明書き)の制限がないことに気づく。

写真展や写真集のキャプションと異なり、アカデミックに伝えなければならないことがある一方で、秘伝のタレのように明文化されないキャプション技術を要する(人類学そのものが秘伝のタレになっているというのは今回は置いといて)。

写っているものを端的に箇条書きすればいいということではない。また写真そのものについて考えると、それは民族誌を記述する調査者自身のパースペクティブである。写真は身体的な制限と技術的な制限を受けるが、撮影者はその中で自分の伝えたいことを過不足なくフレームに収めようとする。思わぬピントの当たり方、映り込み。ワークショップの中で、このようなことも考慮に入れてキャプションをつけるとなると想像以上に大変だということがわかっていく。登場する人類学者たちは、お互いの写真にキャプションをつけることを通して、キャプションが写真のフレームそのものを広げ、民族誌的記述さえも広げてしまうような可能性を発見する。

全てを通して読むと、わずか数ページとは思えないボリュームに驚かされました。「人類学の論文の、民族誌の、キャプションの付け方」という一見ニッチすぎるテーマは、写真論をはじめとする制作全体への広がりを抱えた結論に帰着します。さすが、二つの肩書きを行き来する韓さんならではの仕上がりです。人類学に関心のある方でなくとも興味深いものだと思います。

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